Instagramで、そこそこ評価を頂けると、DMなどで「素敵な写真ですね！是非、当アカウントでご紹介させていただけないでしょうか？」というご連絡を頂くことがあります。
ほぼ、企業系ではなく個人運営と思われるアカウントからなのですが、地域の観光写真や絶景写真を他の方から借りて投稿している感じです。
先方はだいたい
・タグやアカウント名を表記することで、こちらのアカウントの周知ができる
・地域支援や観光支援につなげたい
と、いう意向で無償での提供を要望されます。
私的には、いやいやいやいや…何を言っているんだ・・と、いうお話です。
ちなみに新聞や雑誌、TVなどのオールドメディアから、無償提供の話が来ることもありますが、それとは話が違います。
オールドメディアの場合、メディアとしての信用、周知できる人数の多さ（インターネットやS.N.Sをしない層）、掲載されたことによる社会的評価、継続的なつながりの強みなどがあり、無償であることを差し引いても、得られるメリット（広報力）があれば、無償でもOKしてます。
また、Instagramでも無償引用をOKとする場合もありますが、その場合は、フォトコンテストなどを行っているアカウントで応募した写真を使われる場合、もしくは自身のアカウントよりもフォロワー数が多く、撮影作品や撮影者の紹介をメインにしていたり、運営方針に納得できる場合、または、Instagram以外でも土台となるコンテンツをしっかりお持ちの場合などでしょうか。こういった場合、先方のお考えをお伺いしたうえで提供しています。
で、話を戻して、私がInstagramの写真引用アカウントに否定的な理由についてですが、以下の理由が挙げられます。
・写真は無料ではない
・現地にも行かず何が伝えられるの？
・人の優しさや承認欲求を突いていいトコ取りをしている
写真って無料じゃないです。散々、ネット上でも無断使用にあってきたので（高額賠償請求の事例アリ）お伝えしますが、簡単に人の写真をタダで使えると思ったら大間違いです。
その一枚の写真を撮るのに、カメラ、レンズ、他カメラ機材… お金が相当かかっています。スマホの普及でそんな認識が薄い世の中ですが、それなりの写真にはそれなりにお金がかかっています。
そして、その一枚の写真を撮るのに、休日の時間を使い、時には早起きをし、時には予定を変更して、撮影しています。遠くの場所なら、旅費もかかっています。タダじゃありません。
また、地域や観光支援とおっしゃいますが、現地に行っていない人間が伝えられることと言ったら、ネットで拾った感想や文章を参考にしか伝えられないでしょう。いわいる”こたつ記事”と呼ばれる、本人の体験なしの受け売り文句が並ぶのではないでしょうか？また、それを補完するのが、写真となるわけですが、その写真も他者が撮影したもの、それに対してお金を払わない、実にふざけた話です。地域支援、観光支援を語るなら、各地域で素晴らしい写真を撮っている方々に金銭的対価を払うべきでしょう。私はゼロから鹿児島よかもん再発見！というサイトやS.N.Sを育てました。写真は最初はスマホでしたが、「これじゃうまく伝えられない！」と、思い、安価な一眼レフを購入し、表現の壁にぶつかっては試行錯誤、機材購入を重ねてきました。だからこそ、写真を提供してほしいという言葉は嬉しくもあり、苦しくもあります。
私のフォロワーさんにもこういったアカウントに写真を提供されている方々が、結構いらっしゃいます。私と違って、お優しい方々なので、協力されているのだと思います。また、一方で”多くの人に見てもらいたい！””紹介された！”という承認欲求を突かれている方もいるのかもしれません。でも、間違ってはいけません。これ、写真を利用されているだけです。少なからず、自分の作品を都合よく使われたくない私は、簡単には写真を提供しません。※全く提供しないというわけではなく、個人の方でも使用意図次第をお伺いしたうえで提供してたりもしています。誤解のないように💦
まとめ
最終的に個人個人の判断なので、上記に述べたことは私見でしかありません。ただ、フォロワーを増やして、アカウントを売ったり、アフェリエイトで儲けようとしたり、フォロワーを増やして影響力があるということを武器に、PR投稿をのちのち有償で請け負おうとする残念な人なアカウントもあります・・
具体例を挙げると下のようなアカウントですね。47都道府県のアカウントを作っています。これは企業さんのようですが
JAPAN SELECT株式会社 (@japanselect_contact)
また純粋に観光支援目的でInstagramの写真引用アカウントを運営している方もいらっしゃるかもしれませんが、写真は無料でないことを理解はしていただきたいところ…というのが一番伝えたいことではあります。
また、提供される方々にも、自身の撮影した写真の価値というのをお考えいただきたくもあります。
最終的に自身が気持ちよく納得して、提供できるならそれに越したことはないんですけどね(・_・;)