僕はコスモスの撮影(写真)は逆光が好きです
特に朝陽、夕陽に照らされるコスモスはどこかドラマティックな感じがします。
ただ、逆光となると、撮影機器本体のセンサーサイズというのがとても重要になるので、スマホではなかなか難しくなります。太陽がまともに入ると画面が真っ白になってしまい、露光(光量)調整で対応すると太陽以外は真っ暗になりますので・・
なのでスマホの方は逆光写真では太陽が写真に入らないようにするというのが大前提かなーと思っています。
ちなみにカメラの場合ですと、選ぶレンズは以下の通りです
・花畑の広大さと景色をダイナミックに切り取る広角レンズ
・コスモスに重点を置いたマクロレンズ
・やや遠くても花畑の一区画を鮮やかに切り取れる中距離ズームレンズ
・コスモスの躍動感を地面付近から見上げるように切り取れる対角魚眼レンズ
人物撮影はあまりしないので、私の場合、上記の選択になります。
では実際に広角レンズのコスモス撮影事例から見ていきましょう。
広角レンズのコスモス撮影
いわいる三分割構図。撮影データは以下の通り
・カメラ本体:CANON EOS 5D Mark IV
・レンズ:CANON EF16-35mm F2.8L II USM
・設定:ISO200 シャッタースピード1/320 f/2.8
・三脚使用
・RAW撮影→現像編集はAdobe Photoshop Lightroom
太陽光を押さえ、コスモス畑との輝度差(明暗差)を近づけるために、山の稜線部分から上にNDフィルター効果が入っています(ハーフNDフィルター 角型フィルター Premium LR MC HARD GND0.9)
広角の撮影の場合、天候や太陽の位置(順光じゃないと青空になりにくい)、花の向き、人通りなど、気にする要素が多いため、広角で花畑を撮影するというのは実は難易度が高いと思っています。
マクロレンズのコスモス撮影
一番手ごろに美しくコスモスを撮影できるのがマクロレンズ
僕が使っているのはTAMRON90mm、いわいるタムキューと呼ばれるレンズの旧型です。旧型「SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 172E」は、状態にもよりますが中古で10000円前後で購入でき、ボケ感も柔らかい素晴らしいレンズです。ネックと言えば手振れ補正がないところですが、さほど気になりません(笑)
・カメラ本体:SONY ILCE-7M3(a7III)
・レンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 172E
・設定:ISO100 シャッタースピード1/640 f/3.2
・手持ち撮影
・RAW撮影→現像編集はAdobe Photoshop Lightroom
夕陽を背景にぼかしつつ、手前にコスモスのボケを入れ、少し背の高いコスモスを入れ込みました。特別に狙って撮ったものではなく、花畑と夕陽を並行に眺めていたら、いい感じに背の高いコスモスがあったので瞬時に撮っただけという偶然の産物でもあります。
中望遠レンズのコスモス撮影
マクロレンズと似たような画角ですが、中望遠レンズのメリットは、入り込めない花畑の中に咲く、見頃のコスモスをピックアップしズームで狙えるというところにあります。
ちなみにこの写真は60-600mmという長望遠レンズ(最大ズーム)での撮影です(;´∀`)
・カメラ本体:SONY ILCE-7M3(a7III)
・レンズ:SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM
・設定:ISO100 シャッタースピード1/320 f/6.3
・手持ち撮影
・RAW撮影→現像編集はAdobe Photoshop Lightroom
またズームを調整することで下のように花が密集したような写真も撮りやすくなります。
対角魚眼レンズのコスモス撮影
とても癖のある対角魚眼レンズ。曲線を描きながら風景をとらえるため使い勝手が難しいのですが、コスモス撮影との相性は非常によく、躍動感のあるコスモスを撮影できます。
・カメラ本体:CANON EOS 5D Mark IV
・レンズ:SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
・設定:ISO100 シャッタースピード1/640 f/8
・手持ち撮影
・RAW撮影→現像編集はAdobe Photoshop Lightroom
特に太陽を入れて地面から見上げるような構図に適しています。
コスモス撮影におすすめの撮影機材
まずはレンズのみでいい感じに撮影するなら以下の二つのレンズをお勧めします。ただ、対角魚眼レンズはとにかく癖があるので、いろんな角度で撮影してみて楽しむことが大事ですね(^-^;
※初心者の方は適合カメラメーカーなどご注意ください
マクロレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 172e
在庫が厳しい場合は後継の「TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1(Model 272E)」をおすすめします
対角魚眼レンズ:SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
まとめ
レンズ主体の話になってしまいましたが、構図に悩まれている方は、写真の中にある、主役や脇役などの存在を考えてみると良いかもしれません。
例えば上の写真だと、主張しているのは、太陽、二本の木、中央のコスモスとなりますが、主役は中央のコスモスというのがなんとなくわかると思います。
じゃあ、この写真から、太陽、二本の木、中央のコスモスのどれかが欠けた写真をイメージしてみましょう。いなくなって一番残念なのはどこなのか?
一方でこちらはメインとなる突出した主役は存在しない分、全体で主張するような写真。個々のポイントとなる部分の主張割合を考えると、手前の花畑も中間のベンチや木も奥の朝焼けや木々もある程度、近い割合の主張です。ともすると主張がまとまらない写真になるので、風景を大きくとらえる場合は、主張したいものはどこなのか?バランスはどうか?が表現できると良いのではないでしょうか。